同世代の友人の活躍を見て、自分の状況と比べて落ち込む。SNSで誰かの充実した投稿を見て、自分がひどく劣っているように感じる——そんな経験はないでしょうか。
比較は無意識に、勝手に始まる
人と自分を比べることは、意識してやめようと思っても、なかなか完全には止められないものです。人間の脳は本来、他者と自分の状況を比較することで、自分の立ち位置を把握しようとする性質を持っています。つまり、比較してしまうこと自体は、決して特別に弱いからではありません。
問題なのは、比較そのものではなく、比較の対象や基準が偏っていることが多い点です。
見えているのは、相手のごく一部でしかない
SNSに映る誰かの姿は、その人の人生のうち、最も良い瞬間を切り取ったものです。日々の悩みや苦労は、ほとんど表に出てきません。それなのに、私たちは相手の「良い瞬間」と、自分の「ありのままの日常」を比べてしまいがちです。
これは、そもそも公平な比較ではありません。見えている情報の性質が違うのに、同じ土俵で比べようとしていること自体に、無理があります。
「勝ち負け」ではない軸を持ってみる
比較から抜け出す一つの方法は、他人との勝ち負けではなく、過去の自分との比較に軸を移すことです。1年前の自分と比べて、何か変わったこと、できるようになったことはないか。他人という不確かな基準ではなく、自分自身の変化に目を向けることで、少し落ち着いた視点を持てることがあります。
SNSとの付き合い方を見直す
比較による落ち込みが強いときは、一時的にSNSから距離を置くことも有効な対処法です。見なければ比較のしようがありません。無理に頑張って見続ける必要はなく、心が疲れているときは、少し距離を取る選択肢があることを覚えておいてください。
一人で抱えず、気持ちを話してみる
比較による落ち込みは、他人に話すと「気にしすぎ」と言われてしまいそうで、なかなか言い出しにくいものです。けれど、誰にも気を遣わずにその気持ちを話せる場所があれば、少しずつ自分の中の比較のクセに気づいていくことができます。
自分を誰かと比べて落ち込む夜があっても、それはあなたの価値を決めるものではありません。まずはその気持ちを、言葉にしてみることから始めてみませんか。