「今、自分は何を感じているんだろう」と立ち止まったとき、答えが出てこない。嬉しいはずなのに実感がない。悲しいはずなのに涙も出ない。怒っているのか、疲れているのか、それとも何も感じていないのか、自分でもよくわからない。そんな感覚に戸惑ったことはないでしょうか。
自分の気持ちがわからないまま日々を過ごしていると、まるで自分が空っぽになってしまったような、薄い膜を通して世界を見ているような孤独感に襲われることがあります。そんな気持ちになったことはありませんか。
感情がわからなくなる理由
感情がわからなくなるのは、心が弱いからでも、感受性が鈍いからでもありません。むしろ、長い間自分の気持ちを押し殺してきたり、感情を否定され続けてきたりした結果として起こることが多いのです。「こんなことで怒ってはいけない」「悲しむほどのことではない」と自分に言い聞かせ続けていると、いつしか感情にアクセスする回路そのものが閉じてしまうことがあります。
また、周囲に合わせることを優先してきた人や、常に「正しい反応」をしようとしてきた人も、本当の自分の感情を見失いやすいかもしれません。自分を守るために感情に蓋をしてきた結果、今、わからなくなっているだけなのです。
感情を少しずつ取り戻すために
1. 身体の感覚に意識を向けてみる
感情は頭で考えるものではなく、身体で感じるものです。胸のあたりが重い、肩に力が入っている、呼吸が浅い。そうした身体の小さなサインに気づくことから始めてみましょう。感情には必ず身体的な反応が伴うので、そこから「もしかして疲れているのかも」「緊張しているのかも」と気持ちにたどり着けることがあります。
2. 感情に良い悪いをつけない練習をする
「こう感じるべき」「こんな気持ちになってはいけない」という判断を一旦脇に置いて、ただ湧いてくるものを観察してみる。怒りも悲しみも、どんな感情も否定せず、「そう感じているんだね」と認めてあげることが、感情との繋がりを取り戻す第一歩になります。
3. 言葉にできなくても表現してみる
日記に殴り書きをする、絵を描く、音楽を聴いて涙を流す。言葉で整理できなくても、何らかの形で外に出してみることで、凍りついていた感情が少しずつ動き出すことがあります。完璧に説明できなくていい。ただ、心の中にあるものを少しでも形にしてみることが大切です。
感情がわからないことで、自分が人間らしくないように感じたり、誰にも理解されないと感じる孤独に苦しんだりすることもあるかもしれません。でも、感情を見失うのは、あなたがこれまで一生懸命に生きてきた証でもあるのです。
ゆっくり、自分を取り戻していく
感情を取り戻すことは、急いでできることではありません。焦らず、少しずつ自分の内側に耳を傾けていくことが大切です。もし一人で向き合うのがつらいときは、Kokoroのようなサービスで安心できる相手に話してみることも、感情との繋がりを取り戻す助けになるかもしれません。あなたの心は、ちゃんとそこにあります。