「今日はゆっくり休もう」と決めていた日に、友人から「ちょっと手伝ってほしい」と連絡が来る。本当は断りたいのに、気がつけば「いいよ」と返事をしてしまう。自分の時間も体力も削られていくのに、どうしても断ることができない。後から「なぜ引き受けてしまったんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまう。
自分のことより、つい人のことを優先してしまう。頼まれごとを断ると嫌われるかもしれないと怖くなる。そんな気持ちに縛られて、いつも自分が後回しになっていませんか。
なぜ断ることができないのか
人から頼まれたことを断れない背景には、いくつかの心理が隠れています。ひとつは「断ることで関係が壊れるのではないか」という不安。断ることは相手を拒絶することだと感じてしまい、自分が悪い人間になったような気持ちになることもあります。
また、「人の役に立たなければ自分には価値がない」という思いを抱えている場合もあります。人に必要とされることで自分の存在意義を感じるため、頼まれると引き受けてしまう。そうして、気づけば自分のことは何も守れていない状態になってしまうのです。
少しずつ、自分を優先する練習
1. 即答せず「ちょっと考えさせて」と言ってみる
断れない人は、頼まれた瞬間に反射的に「いいよ」と言ってしまいがちです。まずは一度立ち止まる練習をしてみましょう。「ちょっと予定を確認してから返事してもいい?」と時間をもらうだけで、冷静に自分の気持ちを見つめることができます。
2. 小さな断りから始めてみる
いきなり大事な頼みごとを断る必要はありません。まずは「今日はちょっと難しい」「別の日ならできるかも」と、部分的に断ってみる。小さな「ノー」を積み重ねることで、断ることへの抵抗感が少しずつやわらいでいきます。
3. 自分の気持ちを言葉にしてみる
断ることに罪悪感を覚えるなら、「今、自分のことで手いっぱいで」と正直に伝えてみるのもひとつです。相手を傷つけるのではなく、自分の状態を伝えることは、誠実なコミュニケーションでもあります。
断ることは、相手を大切にしないことではありません。自分を守ることも、人間関係において大切なことです。もし、いつも人に気を使って疲れてしまうと感じているなら、誰といても気を遣ってしまう、そのしんどさも参考にしてみてください。
まずは自分の気持ちに気づくことから
いきなり完璧に断れるようになる必要はありません。大切なのは、自分がどう感じているかに気づくこと。そして、少しずつでも自分を優先する選択を重ねていくことです。Kokoroでは、あなたの気持ちに寄り添いながら、自分らしい人との関わり方を一緒に考えていきます。ひとりで抱えずに、まずは話してみませんか。